わたなべ結 日本共産党

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街頭演説 大正区わたなべ演説(4月16日)

[2017.05.06]

2017年4月16日大正区での街頭演説です。
 

みなさん、こんにちは。
きたる総選挙では、ここ衆院大阪3区と比例近畿ブロックの重複でお世話になります。わたなべ結です。
 

私は、次の選挙で4度目の国政への挑戦になります。何度も挑戦するのは、誰もが自分にも、他の人にも優しく生きられる世の中にしたい。その譲れない思いがあるからです。ですから、人間らしく生きることさえ阻んでいる今の政治に、黙っておくことはできません。
 

安倍政権は様々な政策の看板やスローガンにはきれいな言葉を並べます。しかし、その中身は私たち国民の願いに応えるものではありません。

例えば「働き方改革」。この看板だけみれば、やってほしい。そう思う方は多いでしょう。しかし、長時間労働の是正をやるといいながら、裁量労働制の拡大、残業代ゼロ制度の導入などで、労働時間の規制に引っかからない労働者をたくさん生み出そうとしています。残業時間を年720時間、繁忙期だったら、月100時間まで認めようともしています。
 

昨年、大手広告会社・電通で働いていた24歳の高橋まつりさんが過労自殺で労災認定されました。私も本当にショックでした。
みなさん、高橋まつりさんが労災認定された残業時間は月105時間なんです。それに匹敵するような残業時間を合法化し、国が認める。絶対に許せません。
 

先日、「長時間労働で病院にもかかれない」というお話を聞きました。過労死までいってないから大丈夫という話ではありません。この日本で、働かされすぎで医療にかかるということが阻害されている。こうした実態に真剣に向き合う気がない政治は、選挙を通して、国民の力で変えなければならないんじゃないでしょうか。
日本共産党を含む野党4党はちょうど一年前に「長時間労働規制法案」を共同提出しています。残業時間の上限を法律で規制する、次の勤務まで一定の休息時間をもうけるなど、野党4党が一致してきた内容です。さらに日本共産党は、違法なサービス残業には2倍の残業代を支払わせる、労基署の体制の強化など、独自の提案も出しています。企業から献金を受け取らない日本共産党が大きくなってこそ、野党4党の共同提案を実現する力にもなるし、安倍政権の働くルール破壊から、命と健康を守る力になります。どうか、きたる総選挙で日本共産党を大きくしてください。よろしくお願いいたします。
 

 
一方で、成長戦略の名のもとに狙われているのが、カジノ、民営の賭博場をつくることです。昨年12月、維新と安倍政権が一体となって、短時間の審議で、カジノ解禁推進法を強行しました。維新は安倍政権の補完勢力。このことがはっきり表れた瞬間ではなかったでしょうか。
 

今月に入って、このカジノを含む統合型リゾート、IRを設置するための政府の推進本部が本格的に動き始めたと報じられました。ここにもきれいなスローガンが並べられているんですね。安倍首相いわく、「クリーンなカジノを実現するため、世界最高水準の規制を導入する」んだそうです。「世界最高水準の規制」。どっかで聞いた話ですね。こうしたことをゆわなければいけないところに、カジノの危険性が示されています。
 

カジノが相手にするのはお金持ちだけではありません。カジノ業者が日本にカジノを誘致したいのは、私たち日本人の懐、預貯金など個人資産をつぎ込んでもらいたいからです。カジノ業者の投資を回収するくらい、みんながカジノにお金をつぎ込んだら、それこそ、地域にはお金が回らず、町の活性化にはならないんじゃないでしょうか。
 

ギャンブル依存症やそこから広がる弊害も心配です。お隣の韓国では、韓国国内の人が入れるカジノは一つしかありませんが、ギャンブル依存症にかかる率は、実に10人に6人。競馬や競輪と違って、カジノは賭けた結果が短時間で出るため、脳への刺激が強く、中毒になりやすいとお聞きしました。カジノのある地元住民の中にも依存症が広がり、青少年の犯罪率は全国平均の3倍に上り、働くことへの価値観が変わってしまったといいます。
 

賭博を開くことの代償は計り知れません。だからこそ、推進派もギャンブル依存症対策を言わなければならない。しかし、対策をすれば、何をしてもいいわけではありません。人を壊し、地域社会を壊すカジノは「つくらない」。これが、まともな街づくりや経済成長のためにも、まず必要なのではないでしょうか。
 

本格的にカジノを誘致するための実施法案が秋の臨時国会に出てくると言われています。
市民団体のみなさんがカジノの誘致を断念することを求める署名を集めています。
暮らしやご商売を応援するまっとうな政治の実現へ、「カジノはあかん」の一点でご一緒に力を合わせようではありませんか。よろしくお願い致します。
 

日本共産党は、住民の切実な願い実現のために力をつくすことを、党をつくった時の大事な精神にしています。そして、そのためには、立場を超えて力を合わせる。草の根からの共同の力で政治を変えることを実践している政党です。
 

きたる総選挙では、安保法制の強行や共謀罪の提出など、憲法も無視し、国民の声もきかない安倍政権と、一緒になって暴走する維新を少数派に追い込んで、憲法にのっとった国民の声で動く当たり前の政治をつくるため、野党と市民の共闘を強く呼びかけ、その共同の架け橋となって頑張っています。
 

どうかみなさん、この共同の輪をお広げください。そのためにも、日本共産党の役割や野党と市民の共闘の姿を毎日報道している新聞赤旗。週一度の日曜版もあります。ぜひお読みいただき、お広げください。そして日本共産党にぜひ入党していただき、ご一緒に新しい政治をつくっていこうじゃありませんか。このことを心から訴えさせていただき、私、わたなべ結、今度こそ、きたる総選挙で勝ち抜き、みなさんの願いを国会へと結ぶため力を尽くすことをお約束し、訴えとします。ありがとうございました。